豊かさ
東川に移住してきて1年半。
今の季節、田んぼで一斉にカエルの大合唱が聞こえる。
そらさんをつれて、夕暮れ時、ゆるゆる散歩をしていると、徐々に陽が落ちてオレンジ色と紫色の空と山のシルエット、そしてカエルの鳴き声で包まれた世界が本当に美しいと思った。
なんか、ありがたいなぁって気持ちになる。
ずっと歩いていたくて、暗くなるまでぐるぐる散歩してたら、そらさんが「もう帰ろうよ」という顔でこっちを見ていた笑
去年も確かカエルの大合唱を聞いていたけど、バタバタと忙しくてその美しさや豊かさに気づいてなかった。
庭の花が咲いても、気づいてなかったし。
忙しいっていう字は心をなくすって書くんだよ。と聞いた時、金八先生みたいって思ったんだけど、心をなくすってのは、うん、確かにそうだったかもなと思った。
私は土や自然に触れることが必要なタイプなんだということに最近気づいた。
いまそこにある素晴らしさに気づけないのは豊かさを失っているってことなんだと思った。